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「うつ」と海外旅行 旅行で心の疲れはとれない?

みなさん、こんにちは。

あなたは、「気分が落ち込んで「うつ」っぽい日が続くとき、旅行でもして気分転換しようかな」と思ったことや、もうすでに計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

いいですよね、旅行は。刺激的でちょっとしたストレスなら吹き飛んでしまいますし、また明日から頑張ろうという気持ちになります。

ですがちょっと待ってください。

実はうつの状態によっては、旅行自体がストレスとなり、かえって悪影響を及ぼす場合もあります。

今回は「うつ」のときの旅行について、うつの状態で海外旅行をした私の経験も交えてお話ししたいと思います。

私の場合はお医者さんいわく「ギリギリうつ病ではないが、うつの症状が出ている状態」で、気分が極端に落ち込むという程度です。

この記事はうつとしては軽〜中程度・新型うつの方に参考になると思います。

旅行のいいところばかり注目されていて、ストレスについてはあまり触れられていない

現代の日本は言わずと知れた「高ストレス社会」です。

「ブラック企業」という言葉が流行り、社会人のストレスばかりが注目されていますが、就職を控えている学生の方も日々強い不安にさらされているのではないでしょうか。

そんなストレスや不安を「思いきって海外旅行の刺激で吹っ飛ばそう」と考える気持ち、とてもよくわかります。

ネットで海外旅行について調べると「元気になった」というようなポジティブな言葉や、息を呑むようなきれいな写真がいくらでも出てきます。

「うつ 旅行」と調べても、「うつの解消におすすめな旅行先」のようなページばかり。

その理由としてはやはり、「実際に元気になった」「旅行で元気になって欲しいから」でしょう。

彼らは別にウソをついているわけではありませんし、ポジティブな体験を記事にして伝えるのは素晴らしいことです。

しかし自分の「うつ」が単なる「憂うつ」なのか、「うつ病」なのかで取るべき行動は変わってきます。

うつ病の対策は「休むこと」です。

旅行はとても楽しいし刺激になりますが、刺激はストレスを生みます。

「休む」とは正反対の、とても疲れる行為であることも理解してください。

 

私の周りの「頑張るひと」

真面目で責任感が強く、周囲からの信用がある人がうつになりやすい傾向があると言われますし、私の周りでうつになっている方もそのような方が多いと感じています。

彼らは優しくて真面目で、我慢強く、よく頑張るんですよ。

そしてそんな彼らですから、不器用で立場が弱かったり、責任のある立場で逃げられない場合が多いです。

上司や同僚とうまく連携が取れずに、問題や悩みを自分ひとりで抱え込んでしまったり、上手に逃げ場を作れなくてストレスや不安で潰れてしまう。

でも真面目で頑張り屋なので、「こんなんじゃダメだ!」と落ち込んでいる自分を奮い立たせて、どんどん自分を追い詰めてしまう悪循環。

しかも困ったことに、周りからは「○○さんは真面目で責任感があるし、頑張って仕事をこなせているから問題なんてない」ように見えているんです。

その結果うつで休職。休職しないまでも、一度うつになってしまうと、なかなか以前のようには頑張れなくなってしまいます。

日によって気持ちの波が激しい方は要注意です。

「普通に過ごせる日もあれば、気持ちが落ち込んでしまい何も手に付かなくなる日もある」というような状態の方。

これが起きるのは「若くて回復力がある」場合が多いです。

回復力があるから、休息が必要なのに頑張れてしまう。

でもその頑張りもいつまでも続きません。必ずいつか頑張れなくなります。

こういった兆候を感じたら、難しいかもしれませんが少し休んでみてください。

「頑張る」のと「無理をする」のはまったく別です。

 

海外旅行は疲れるもの

最初はみなさん、海外旅行で素晴らしい体験をして本当に元気になったのだと思います。

だからこそ心が疲れたときに、「海外旅行をすればまた元気になれる」と考えるのではないでしょうか。

そんな魅力が、海外旅行にはありますよね。

確かに海外旅行は日常では出会えない体験をもたらしてくれますし、刺激的で元気が戻ったように錯覚します。

ですが前述したように、刺激はストレスを生みますから感動したのと同じくらい疲労も溜まります。

この事に気づかずに、ある意味ショック療法的に海外旅行に行く人は、ハードな日程の旅行や治安のあまり良くない場所に行くなど、刺激の強い旅行を求めてしまいがちです。

刺激が強ければ強いほど心が蘇り、自分は成長できると信じて。

ですがいざ旅行から帰ってきても、行く前と何も変わらず、旅行の疲れからむしろ悪化している。

藁にもすがる思いで旅行に行ったのに、この悪循環に気づかずに愕然とします。

 

旅行は前向きに楽しもう

ここまでマイナス面ばかりを挙げてきましたが、疲れているときの旅行を完全に否定しているわけではありません。

旅行先の体験でエネルギーが生まれることも事実です。

ですがせっかくの休暇に無理をして、さらにくたびれてしまっては元も子もありません。

どうしても旅行に行きたいなら、負担や刺激の少ない旅行にしてみるのもいいかもしれません。

ビーチでのんびりしたり、いっそ国内旅行にして温泉にゆっくり浸かるのはどうでしょう。

 

旅行に限らず、気持ちが前向きにならないと何も楽しめません。

気持ちを前向きにするには、何よりもまず休息です。

休息をきちんと取り、自分の状態に合った旅行プランで、旅行を最高の体験にしてください。

 

 

 

心の疲れを取るためのおすすめ書籍

自衛官メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術

「心が疲れているときに旅行に行くのは悪影響もあるのではないか」と思いはじめたころに、たまたま読みました。

非常に読みやすく、私の中の疑問が全て解決した書籍です。

社会人なら役職や立場を問わず、一読する価値があります。